テーマ１：収益性向上が今年の鍵を握る（生産性向上の勘どころ）
風の強いときにこそ倒れない草が見分けられるという故事、「疾風に勁草（けいそう）を知る」の言葉がある。自動車業界に逆風が吹く今こそ生き残りのための体質強化が求められている。
この１３年間の整備白書から分析すると、自整業の生産性はなぜか入庫の動向に左右されている実態が見えてくる。当然の結果として、入庫が少なければ決算状況は芳しくない。
環境が厳しいときこそ、収益性の高い整備工場に変えていくことが経営者の責務と言っても良い。今年は収益性の高い企業経営に舵をとるチャンスでもある。社員の成長と現場カイゼンが自整業の体力をここまで変えるとは・・・。

テーマ５：「自整業を破綻から救うコンプライアンス」
国土交通省による自動車整備工場の処分が激増しています。悪意のある法律違反が原因の場合だけでなく、ウッカリミスによる指定解除、検査員解任、保適証発行停止も大きな割合を占めていることに驚きます。整備工場創業の思いを無にしないためには、経営者、社員の万全な知識と対応が欠かせません。

テーマ６：「苦情という名の贈り物」
私たちは苦情をクレームととらえ、適当にあしらう、早く片付けるよう部下に指示しがちです。しかしながら、苦情の多くは「あなたの会社（またはあなた自身）の仕事の仕方が良くないですよ。もしそれが解決すれば、引き続き取引を継続します」という大切なメッセージであることがほとんどです。
仕事の仕方に問題があるならば、またとない改善のチャンスです。苦情を贈り物ととらえることで、お客さまを増やすことができるならば、これ以上のことはありません。
どんな業種にあっても、お客さまと向き合う社員の応対が再購入意思を決定付けているといっても良いでしょう。